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Borge Mogensen

(ボーエ モーエンセン)

ボーエ・モーエンセンは1914年にデンマークのオールボーに生まれ、1936年から38年まではコペンハーゲン芸術工芸学校にて家具職人としての技術やデザインを学び、1938年から41年までは王立芸術アカデミーにてKaare Klint(コーア・クリント)のもとその知識・技術に磨きをかけました。卒業後はKaare Klintなどのもとで働き、1942年にはデンマーク生活共同組合連合会 (FDB) 家具部門の初の代表に就任し、「丈夫で、美しく、使い勝手の良い家具を安価に提供する」ことを目標に掲げ、デンマーク国民の生活を豊かにすべく活躍しました。その後1950年に独立し、Fredericia Stole Fabrik、Fritz Hansen、Soborg Mobelfabrikなどの家具メーカーとともに、他界する1972年までデンマーク家具の黄金期を支える数多くの名作を発表しました。

ボーエ・モーエンセンはFDBの代表の頃から独立した後も、一貫して、”モノ”はあくまで、人を豊かにするためにあり、”モノ”によって人が支配されるべきではないと考えていたようです。そのため彼の作品は”モノ”が果たすべき機能を最大限に引き出し、簡素なデザインの中で美しさを表現しているように感じられます。